締め切りで「すぐやります」って言い方は甘えた仕事の仕方だと気づかされる
「すぐやります」
「『すぐ』っていつ?」
「え、あの…」
またかよ。
このやり取りにいつも困らされていました。
これがとても大事なことだったとは後で気づくのですが。
SPECIAL SET – 16x hi-res Neourban Hipster Office: / markus spiske
「できるだけ早くやります」
「それっていつ?」
「え、できるだけ…です…」
うるさいな。
その上司はとにかく「いつ?」が口グセ。
こっちが気前よく「すぐ」とか「なるべく早く」とか言ってんのに、
「ねえいつ?」と聞く。
「え、じゃあ来週月曜までで」
と言うと
「月曜何時?」
とさらに聞いてくる。
このやろう。
「月曜の16時で」
「そうか、じゃあ15時にできるはずだから15時でよろしく」
おい。月曜16時だっつの。
「すぐやります」で甘ったれんな
In Search Of Lost Time / bogenfreund
そのときは意味わからずにむしゃくしゃしていたのですが
自分が後輩を持つようになって、
締め切りを相手に言われる側になって分かりました。
いつまでが具体的にはっきりしない締め切りは、
ほぼ何の意味もないわけです。
「今日中にやります」
と言っていたけど、今日の終業時間までだと思っていた。
いやいや、終業時間前にチェックできるようにするよね。
え、そんな風に思っていませんでした。
というお互いのコミュニケーションのずれにまで発展します。
「できるだけ早くやります」
なんてもっとひどいです。
日々仕事していたり生活していれば
やるべきことはどんどん増えていくから
「できるだけ」がどんどん「できづらく」なっていって
結果的に一ヶ月以上放置されたりする。
どれくらい進んだだろう?とチェックすると、全然進んでなくて
慌てて締め切りを設定し直したりする。
そういう曖昧な締め切りにして失敗した経験をして初めて
あのとき、上司がうるさく具体的に締め切りを設定して
さらにちょっと前倒しにしてくれたことの良さが分かりました。
ぼくはあの時上司との締め切りのやり取りを通して
自分の甘ったれをなくすことができていたわけです。
「やります」
という言葉は威勢の良い言葉としてよく聞くのですが、
それって放置しがち。
その言葉だけだと、いつまでたっても、形にならない。
けど、その放置しがちな「やります」という言葉に
「いつまで」をくっつけた瞬間に途端に緊張感とエネルギーがあふれる。
じゃあこの日までにこれできてないといけないよね
と逆算が始まるから。
「やります」「いつまで」
によってエネルギーが生まれて実現性が高くなるからこそ
「いつまで」をあいまいにしていてはいけない。
そこがぼくは甘かったのです。
「今日中に」
「できるだけ早く」
「近々に」
そういう言葉は今未来に向かってどれだけ頑張るかを決めない甘さから出る言葉だと気付いたわけです。
NHKのある番組に出演させていただいたとき
楽天球団でのミーティングを見させていただいたのですが、
そのときも「何をいつまでに」が徹底されていて。
「それじゃあいつまでにやる?」
「明後日中に」
「オッケー任せた」
こんな言葉が1時間以内に会議室やフロアで3〜5回は飛び交う。
「やります」
と言った後に、テキトーでもいいから
「何日何時までに」
というクセをつけることで甘ったれな自分を逃がさない。
できなかったら、「もうちょっとかかります。ごめんなさい」と言えばいい。
そんな考え方に変わったきっかけです。
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