「君の笑顔が好き」→「いつも笑え」の圧力が彼女を辛くした
彼氏の前で笑えなくなったので、彼女は別れようと思ったのです。
・・・
「どこが好き?」と聞くと
「笑ったところ」ってよく彼は言った。
聞かなくても、彼氏から言ってくれることもあった。
最初はそれが嬉しかった。
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「笑う顔が好き」の重圧
けど、どちらかと言うと悩みがちな彼女は、いつだって笑ってるわけじゃなく。
「わたしだって、いつでも笑ってるわけじゃないよ。
それでもいいの?」
付き合う前に確認として聞いたら
「いいよ。悩んだときは言ってね」
そう言って。
なんとなくそれで安心した。
「笑ってると元気になる」
彼氏がそう言ってくれるのは、彼なりの優しさだということも知っていた。
けど、それがだんだんと「期待」になっていく。
期待が次第に「重圧」になっていく。
「笑ってると元気になる」
↓
「元気にするために笑っていてくれ」
↓
「笑わないといけない」
一度悪く回り始めた解釈は、どんどん悪くなっていく。
「悩んだときは言ってね」
と言うけど、
いざ悩むと、どこからどう話して良いか分からないし
いざ言うとなんだかんだで面倒臭そうな顔をするのを知っていた。
彼が忙しいのも知っていた。
それでもやっとの思いで話をすると
最初のほうは彼氏もすごく話を聞いてくれていて。
親身そのもので。
ただ、次第にそれがなくなっていた。
話をしても少しずつ自分の話を流していることが目に見て分かる。
たまにカリカリしている。
聞いていると言うよりも
「悩みを早く解決して元気になれよ」
と言われているような気がしていた。
「やっぱ面倒臭いよね」
「迷惑だよなあ」
笑わない自分が、彼のそばにいる意味はあるんだろうか。
彼はきっと、もっと笑ってくれる人がそばにいたほうがいいんだろう。
彼女は、彼と別れることにする。
きっともっと彼の言葉が重荷にならない人がいる。
「笑顔になって」というエゴ
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彼女の恋人のように
「あなたの笑顔が好き」って、
「好きな理由」に挙げられるベスト3くらいのことだと思うのです。
最初は、そういうことを言ってくれる人がいないから
言われると、ものすごく救われた気がするんですよね。
そして、それで救いになる人がいるなら、一緒にいようと思う。
「自分が笑うだけで幸せになってくれる人がいるんだ」
って。
優しければ優しい人ほど、ここに陥りがちになるんだと思います。
人に共感しやすい人とか。考えすぎちゃう人とか。
ただ、やっぱり人間そう笑ってもいられないわけで。
っていうか、大体はふっつーの顔するわけで。
っていうか、ややムスッとしているかボーッとしてる。
そこに、「笑え」と。
笑ってて欲しいというのは、相手が笑ってると「自分が」嬉しいから。
それは、「わたしの心地を良くするために笑え」と言われているに近い気持ちになる。
だから、最終的に笑顔になってくれないとこちらの気が済まない。
ぼく、小学生のときにクラスで泣いてる子がいると、
「どうしたの?」
「どうしたの?」
泣いてる顔を隠そうとするのを無理くりのぞき込んで
「ね え ど う し た の ?」
って聞くイヤな子だったんですけど
これやってた理由を思い返せば、
ある意味では根本原因解決したいからだったんですけど、
なんでかって、みんなが笑って何事もないクラスが心地よかったからです。
そう、自分が。
周りが泣いてること自体なんて言ってみりゃどうでも良かったんですね。
泣き止みなさい。そう、ぼくの安寧秩序のために。
いいじゃないですか。
誰かが泣いてても。悩んでても。
解決しなくても。そのままでも。
泣きたいから泣くときもありますよ。
理由があるようでないときもあります。
だから、自分とテンションが合わないからって無理やり自分のテンションに合わさせようとするの、やめようよ、と。
そっとしてやる愛もあるんじゃないかと思うんです。
っていうか誰か作家さんが言ってた。名前忘れた。ので、ぼくの言葉とします。
笑っても、泣いても、普通の顔でも、なんでも好きでいられますように。
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