相談事全てを彼女に相談しようとするから、彼の悩みはますますひどくなった
相手からの返信を待って悩まないようにする方法について、
友人が話しているのを聞いてなるほどと思ったことがありました。
それは
相談事のメッセージを送る先を恋人のひとつにしない
ということだったわけです。
リスクヘッジをする
Colombia - Coffee Triangle 029 - coffee plantation tour / mckaysavage
「リスクヘッジをしてる」
という言葉は、いかにも経済学部の彼らしい発言で。
好きな人ができようが、恋人ができようが、全てをその人に相談はしない
と彼は言いました。
それは、もともと彼が全てのことを彼女に相談していたのが経験としてあったから。
全てのことを相談して、最初は相手をしてくれていたのに、
後々、彼女も全然返信してくれなくなる。
そのことがさらに彼を不安にさせ、結局不安が不安を呼ぶようになったのでした。
わざと違う人に相談をするようにする。
そうすると、ある人は反応が返ってこないかもしれないけど、ある人は返ってくる。
それは相手のその日の気分かもしれないし、たまたま時間が空いているからということもあるかもしれない。
けれど、一人の人に連絡して、返ってこないからと言ってソワソワしたりあるいは反応しろと催促することもない。
ある程度は返ってきて、満足を得ることができる。
リスクヘッジ
=想定される損を見越して、先にそうなってもいいような保険をかけておくこと。
彼は一人の人に相談しないで、不安や相談ごと、ちょっと考えたことも、リスクヘッジしていろんなところに分けて連絡していたわけです。
そうやって連絡待ちのストレスをなくしていた。
「相談は恋人にだけ」なんて幻想
「けどさ、恋人に相談したり、他の大切な人に相談しないで他の人にポンポン相談ってどうなんだろ」
と一緒に聞いていた友達が彼に言う。
なんかこう、他の人や恋人を無下に扱っているよね、と。
彼が言い返す、
「それって、
『相談先は本当に大切な人のところひとつに絞んないといけない』という幻想なんじゃないの?
相談事だっていろんな種類があるわけ。
人間関係もそれに応じていろんな種類がある。
いろんなことを悩んで、そしたらそれはいろんな人に相談していいはず。
それなのに自分の恋人とか家族とかひとつのところに相談しないとダメなんて無理矢理すぎる。
そのくせ、何でもかんでも相談したら今度は『重い』とか言い始めるくせに」
だったら、ある程度分けて、それぞれに相談したほうがいい、と。
隣近所のすれ違いがなくなった→相談しづらくなった
Practicing latte art / Nick Ludlam
たった一人にだけ相談する関係が世の中のいろんなところで出来上がってしまったのは、
たぶん、周りに簡単に相談できる人間がいなくなったからだと思うのです。
隣近所の関係がなくなって、
例えば近所のおじちゃん、おばちゃん、お兄さん、お姉さん。
すれ違い様に自分の近況とちょっとした悩みを話す機会がなくなっていく。
だから、ちょっとした悩みを一番身近な恋人に話すようになる。
その悩みが一人に集中していく。
けど、相手も相手で返せる時と返せない時があるから、それが返ってこなくなる。
そうすると、あっという間に相談先が全滅という結果になる。
そういう世の中になっちゃったんだろうと思うのです。
だから、すれ違うことがあまりなくなってしまった現在
逆に、相談先を自分で考えて、
「これはこの人、今日はこの人」
というように、分けていくことは悪いことではないと思うし
何よりもお互いに苦しまない形の一つであるようにも思います。
***
たったひとりに相談するなんて幻想は一度見返す。
リスクヘッジをして、相談相手はたくさん持つ。
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