人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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あるアルバイトの提案が否定されたときに上司がかけた一言が、彼の提案力を上げた

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さあるとき、会社の中で「こうやって改善したい」と思うことを提案したら
自分の熱意とは裏腹に否定されて、元気なくなってしまったぼく。
ですが、上司のある一言が、その後のぼくの見方を180度変えてくれたのです。



Mopman PlansMopman Plans / CEThompson



「課長」
「ん?」

「今度のイベントなんですが、こういう種類の掲示を増やしたほうが良いと思うんです」
「そうか、どうしてだ?」
「これがこうで……こうで……」


ぼくがアルバイトをしていた職場。
上司の課長は改善するためのアイディアはよく聞いてくれました。
その日も自分が思ったことを上司の席に行って話しかけていました。


一通りぼくのアイディアを聞くと課長は
「この企画の責任者はあっちの課だから、
 紙にまとめてちょっとプレゼンして来い」と。
「え……」
「え、じゃないよ、自信あるだろ? 行って来い」
んな無茶な。
「いいから。良いアイディアなんだから、佐藤(ぼくのこと)が行ってきなさい」
「やってみろ」


実は「あっちの課」の課長は
話慣れていないことに加えて、結構性格を苦手としていたのです。
それでも自信のあるアイディアだったから、
熱を込めてキーボードを打ち、紙にまとめてプレゼンを決行。


「ダメでした」
当たって砕けろで砕けて返ってきたぼくが報告する姿を見て
課長は頑張ったなと言うわけでも怒るわけでもなく
「で?」と。


「はい?」
「で? 何がダメだったの?」
「えっと、確かこういう掲示作るには時間かかるとか……」
「とか、あとは?」
「えっと」ダメだったショックでそこまで聞いてない。
「佐藤、何を変えればいいんだ?」


それを言われて、あ、と。
そこを、全然、聞いてなかった。


課長はちょっとだけ笑って
「大体な、最初はダメだって言われるんだよ。
 けどそんなもの気にするな。
 気にしてたら新しいことなんてできなくなる。
 大事なことは『なぜダメなのか』
 そしたらそこ直せば、ほら、佐藤のアイディア通るじゃん」
と言って元気のない背中をボンッと叩く。


やや元気を出してあごで会釈するようにして席に戻ろうとするぼくに
「佐藤」と課長はさらに続けました。
「『ダメでした』の報告はもういらない
 どうやったら良くなるかの報告と相談だけしてくれ。
 そのために必要なことがあったらおれを使え」
「あ、はい……」


「やってみな」
「はい」



「佐藤、何を変えればいいんだ?」
この一言は1回や2回の失敗でへこたれず
むしろその失敗を生かす見方を教えてもらいました。


その後、様々なところでプレゼンするようになったり
交渉するようになりましたが
大体は最初は失敗で、でも必ず聞くようにしているんです。
「どこが気に食わないですか?」
「そこを変えればもう一度話聞いてもらえますか?」
そうすると最初にNoと言われて諦めるひとたちよりも
ずいぶん自分の提案を受け入れてもらえるようになりました。


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