その考えウンザリされてる 「いつもあなたは」の「なんでも化」
「なんであんたいっつもそうなの」
という母親の言葉が街中で聞こえてくる。
その言葉がノイローゼで。ため息すら出てくる。
「いっつも」「みんな」
言われてすごい不快な気分になる。
自分は言いたくないと思っているけど
たまに言っている自分が出ていることに気づき、自分を戒める。
「なんであんたいっつもそうなの」
この言葉に潜む「なんでも化」のおそろしさ。
そしてその防ぎ方。
2種類の「なんでも化」
Buttermilk Pie / ralph and jenny
「なんでも化」というのは
具体的なことを指摘せずに「なんでも」って言っちゃうこと。
「なんでも化」する方法には大きく2種類あると思ってて。
ひとつは
「いつでも化」してしまう人
もうひとつは
「誰でも化」してしまう人
「いつでも化」は「時間」について。
2回ほどしかやっていないのに、「いっつも」と言う。
そうすると、途端に自分が失敗ばかりの人間になったりもする。
「きみ、いつもそうやって失敗するね」
えー
そういうことを上司とか先輩に言われて驚きを隠せなくなったりする。
2回ですけどーまだ2回なんですけどー。
みたいな。
「誰でも化」は「人」について。
たかだか友達が自分の意見に賛成・反対しただけなのに
「みんな賛成だってよ」
「みんなそうやって自分に反対する」
え、ほか誰だよ。誰が言ってんだよ。
「なんでも化」の結果として起こること
この「いつでも・誰でも・なんでも化」が出てくるのは
きちんと物事を観察したり、カウントしたり、覚えておこうという気持ちだ。
そしてその結果起きてしまうは、
それから問題をきちんととらえずに変に楽観視させたり、問題を巨大化させて不安をあおることなんですよね。
虚言癖ではないんですけど
カウントがあいまいになっちゃうんですよね。
これを言われると、言われた側の気分はこう。
まずは
「違うし。そんなに何回もやってないから」
結局伝えたいところが伝わらない。
「いっつもじゃないから」
というとこをやっきになって否定しようとする。
だから本当に伝えたいとこは伝わらない。
それからもうひとつ
「ああ、結局自分ダメダメだあ」
無駄に大きなダメージを与えちゃう。
どこがまずかった、失敗したじゃなくて
「また失敗した、いっつも失敗する」
というマイナスばかりが伝わっていく。
ストレス耐性がない人には、この言い方が効果抜群で。
そういう部類に入るぼくは、やっぱり効果抜群でした。
「なんでも化」はエネルギー増幅装置。
反発やネガティブの。
「なんでも化」を防ぐには「そうじゃないときは?」
ぼく自身として「なんでも化」を防ぐ練習になったのは
大学での教授との議論でした。
「佐藤さん、それらの例からその結論は早すぎます。
そうじゃない場合を探してみましたか?」
「そうじゃない場合」
これが大切でした。
「なんでも化」するとき、
頭の中は「これしかない」、自分が見たいものばかり見ている。
だから、いったん反論する。
「そうじゃないときもあるんじゃない?」
これ、「裸の王様」の話でも書きましたね、そういえば。
***
母親の声が街中でしたとき
ぼくは同時に思うんです。
母親すらもきっとこの「なんでも化」によって苦しんでいるのだろうなあ。
だって、ぼくの経験からですが、きっと彼女は自分へもこう言うのです。
「どうして私ばっかりいっつも」
そうではないと思うんですよ。
「なんでも化」をやめようよ、と。
「そうじゃないときもあるんじゃない?」と。
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