のどかさと守りの神のいるまち 東京 市ヶ谷 に行ってきた
駅のホームから見える釣り堀が、なんとも平和な時代だなあと微笑ませてくれる。
その地でかつて作家が切腹をしたとは思えないほど、その土地はのどか。
東京都 市ヶ谷に行ってきました。
調べてみると、この土地も江戸城との関連でものすごい面白かった。
駅から釣り堀が見えるほど釣り堀で有名な東京 市ヶ谷 この のどかさはすてきです。 pic.twitter.com/xddicFFKMl
— 佐藤大地 (@daichisato88) 2015, 5月 28
今では防衛省か釣り堀かというほど創設50年を越えるフィッシュセンターはその風景からも有名なんですね。
この市ヶ谷は日本の守りの要のひとつでした。
今の防衛省だけではなく、さかのぼれば江戸城にも行き着くんですね。
まちを歩けば納得で、なるほど台地になっています。
高低差のあるところにはなかなか攻めづらい。
そして、調べてみると実は神の力をも使っていて守りを固めていたわけで。
江戸城がそうなのです。
画像は東京(江戸)名の由来、四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)に守られた江戸の町、とは(2012.11.15): サイエンスと歴史散歩
風水の考えに「四神相応」ってのがあります。
ほら、あれです「玄武・朱雀・白虎・青龍」っていうあれです。
北に玄武としての山、
南に朱雀としての海、
東に青龍としての川、
西に白虎としての大道
を配置すると、その中心が地を表す神獣である黄龍の力によって栄えるとされるもの。
古代中国の長安から伝わり、平安京はそれにしたがってつくっています。
また、岩手の平泉も「四神相応にもとづく」という記述が実際にあります。
そして江戸城の北の山=玄武の一角にあたるのが、この市ヶ谷台地なのです。
実際のとこ、江戸城近辺の磁力は他の地域よりも2倍近くあるという話なんかも。エネルギーを寄せる力が2倍ってことですね。
ただ、地図を見て「ん?」って思ったんですけど、江戸城から見て市ヶ谷って北じゃなくて西なんですね。
市ヶ谷には防衛省があるんですけど、この土地はかねてから皇居・江戸城の防衛の要として有名だったそうです。
というのは、ここは台地なので敵が攻め辛かったそうな。
そして、麹町台地と合わせて城からは位置的に守りの神「玄武」=北の位置に存在するんだと(ただやや西のような…)
— 佐藤大地 (@daichisato88) 2015, 5月 28
どゆこと?
って思って色々調べてみると、どうやら目立つ富士山を半ば強引に北に見立て、
東に平川(神田川)、
西に東海道、
南に江戸湾(東京湾:今は埋め立てられた)
としたんじゃないかと。
今は科学的な根拠が重視されるけれども、かつては(今もないってわけじゃないけど)こういう視点は、人間の力を超えた先の繁栄を願う、大事な視点だったんだろうなあ。
まあ、守りの玄武も、駅から出てこの景色見たら、気抜けちゃうけどね。
山笑ふ 守りの力なかりせば
釣り糸さらに のどけからまし
今度は釣りしに来よう。
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