人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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ひとの恋人ばかり欲しくなる人たち なぜか

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その女性の話を聞いていて
我が身を見るように感じました。


相手を不倫させて付き合った数2回。
また別の人を不倫させた末の結婚を2回。
そしていま、独り身でいる。

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JOH_8941 / star5112

その話を聞いて息がこぼれる。
こぼれた息は「ため息」って言うよりも
「驚嘆」という言葉のほうが似合いますよ。


「とられるほうが悪い」とも
「取ったもん勝ち」というような
相手を責める言葉も
はたまた「好きになったんだからしょうがない」とか
自己正当化するいいわけも言わない。


なるべくしてなった
というかのように話す姿。


まざまざと見せつけられるその姿には
「そうなんですね」と言うほかは何も見つかりません。


正直言って他人のものを取ると言うことは
響きの良いことではありません。


こういう「略奪愛」のような話を聞くと
多くの人が「えっ」とか言って
理解できないような反応をします。
ぼくも略奪したことままあるんですが

そんなぼくでもこのときはびっくりしました。


「好きな人に相手がいると思った瞬間いつも
 相手が前より遠くに行っちゃった気になってしまう」

「それで、つかむの。バッと」

「つかむんですか」

「そう、つかむの」


つかむんだ。離れないように。


それで思ったのです。


これは誰しもに
起こりうることなのかもしれない、と。

心理的リアクタンス

テディベアミュージアム 何か言いたげ
テディベアミュージアム 何か言いたげ / Norio.NAKAYAMA


いらなかった。
周りに当たり前にあるときには。
けど、とても欲しくなる。
それが誰かのものになった瞬間に。


というのは人間一般にある傾向だと思います。


「現品限り」と叫ばれた商品に
そもそもいらなかったのに目がいってしまうような。



実はこれは「心理的リアクタンス(反発)」というもので
意味は「人は自由を制限されると反発し、より自由に執着する」というもの。
これを恋愛で考えれば
「反対される恋ほど燃え上がる」
「なくなった人ほど執着したがる」
有名な例だと
ロミオとジュリエット効果ですね。


もしかしたら既婚男性に惚れるこういう人
こういう部分があるのかもしれません。


人の恋人ばかりが欲しくなるというのも
「さっきまであった自由が、制限された」
わけですよね。



「好きな人に相手がいると思った瞬間いつも
 相手が前より遠くに行っちゃった気になる」わけです。


さっきまで何の不自由もなく
遊びに行ったり食事行った相手が
恋人の存在によって
自由にそういうことができなくなる。
あるいはできないかもなあと不安になる。
相手のパートナーが自分の自由の障害に見えてくる。
だったら取ってしまおう、と。


だから、本来恋人にまでしたくなくても
心理的リアクタンスのせいで相手を奪う。
そういうことになるのですね。


それに加えて
極度の嫉妬心があると思うんですね。
周りが成功していると、
そのちやほやされている状態を自分のものにしたいから
それまで興味のない分野で途端に頑張り始めたりする。


DSC01478 - day 6 vichyssoise
DSC01478 - day 6 vichyssoise / Calgary Reviews


他人から意図せずとも
「奪う」という形になってしまうとき
ぼくらは結局だれを好きでいたんだろう。
だれを愛していたんだろう。


「幸せでしたか?」
と訊こうとしたけどやめる。
愚問だと思ったのです。



本文で紹介した記事


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