人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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仕事を辞める人、続ける人の違いは「グリット」を持てる経験にあるんじゃないか

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どんどんやめていく。バイトの後輩が。
そんな時期があって。

バイト面接で。いつからか質問していること。

「一番どん底に落ちた経験は?」
「そこからどうやって這い上がった?」

よく就活でも質問されそうなことだけれど、
ひとつの確信から
続け、貫く人を見つけるために
このありきたりな質問をするようになりました。

後輩を支えていた、ある体験

搬家前的最後一瞥(一)
搬家前的最後一瞥(一) / Momom Liu

ぼくはあるときから
バイトチームの統括を任され、そしてそこから面接をするようにもなりました。
「佐藤が一番チームに必要な人わかるはずだから、佐藤が決めな」
どんな面接するかも任され、どんな人を選ぶかも任される。

だから、
「この人なら力になれるはず」
と自分で選んだメンバーが、円満でない理由でやめていくとショックでならない。

「続けてくれると思ったのにな」
「もう少し、一緒に乗り越えてくれると思ったのにな」

もちろん、自分のチームマネジメントの力が足りなかったのも大きな理由だと思います。
ただ、それでも、同じ環境でやめていく人とやめない人がいる。
むしろマネジメント不足の環境でも楽しそうに仕事をこなす人すらいる。


その違いは何だろうな、
とぼくの頭の上ではもやもやとしていました。

あまりにもモヤモヤしてしまったぼくは、
あるとき倉庫で資料を整理している後輩にそれとなく聞いてみました。
「なあ、なんでこのバイト続けてんの?」

「つまんなくなるとき、ないの?」
「ありますよ、そりゃ」
「やめたくなるときは?」
「それも、ありますけど」
「じゃあ、なんでやめないの?」

んー。
とその後輩はしばらく黙り込んだ後で
「たぶん、部活で死ぬほど頑張ったから、
 それに比べたら、ここを続けることって苦じゃないんですよ。
 もう、毎日泣きながらやりましたけど、
 それで賞をとったとき自信になりました。
 その経験は、でかいっすかねー」
と。

部活で死ぬほどの経験かあ。

それから、継続期間が長いバイトにそれとなく聞いていったら、多くが
「自分で選んだことがあって、それをやり遂げたことがある」
という経験を語ってくれる。

部活、受験、ゲーム、友人関係。
みんな自分なりの落ち込んだ経験と、
そこを周りの支えもありながら乗り越えた経験を
聞くと、ある程度スルッと出してくれる。

どん底と、
そこから意志を持って続け、
這い上がった経験。


なるほどな。
じゃあ、それを聞けばいいんだ。
とぼくは思い、面接に生かすようになりました。




続ける力、Grit(グリット)とは

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Grit(グリット)
という考え方があります。

こちらの記事
[L] 頭のよさがすべてではない。成功者がもっている特質「Grit」とは何か? | Lifehacking.jp
にはこう書いてあります。

どうしてある人は 10000 時間の練習に耐えられるのに、途中で投げ出してしまう人がいるのでしょうか?
(中略)
個人の中に挑戦的な課題を「やり抜く力」があるというのが Grit の考え方です

そして

Grit をもっているかもっていないかは、知性とは関係がない


Gritについてはこちらでも紹介されています。


成功者が共通して持つ「グリット」という能力--才能でも、努力でもない第3の要素とは? | ログミー[o_O]


これらの記事では、Gritは「続ける力」「集中する力」とされていますが
ぼくは、このGritを支える経験として
「這い上がった経験」「乗り越えた経験」がある
と思います。

ゲームをやったことがある人なら
途中から大きな困難にぶつかって、悩んで、
それでも色々考えているうちに、クリアできた経験があると思いますが、
それです。

這いつくばって乗り越えてきた経験があるからこそ
今度も這い上がれるとイメージし続けることができる力になる。
そしてその経験に大も小もない。
ゲームだろうが部活だろうが受験だろうが恋愛だろうがボランティアだろうが、関係ないわけです。

自分なりの成功曲線をイメージできることが大事なんです。
たぶんここで一回落ちるけど、
何かしら鍵を見つけけるはずだ、自分は。
あの時もそうだったから。
あるいは、
あの人がそう言ってくれたから。
それがひいては自分を信じる力にもなる。

「できるはず」と。


乗り越えてきたという確信や自信なく
能力だけある人っていうのは、
この未来をイメージしづらい。
ぼくの観察してきた中だと
「たまたま大学に入っちゃった人」みたいな
たまたま成功してきた人はこれが多い。


 **


ピザ屋さんで焼き鳥
ピザ屋さんで焼き鳥 / ftomiz


そのバイトをやめた後ぼくは、任意団体のマネジメントをするようになるのですが
一度成果を焦るばかりに、メンバーを選ぶ際にグリットを重視する考え方を忘れてしまい、
能力重視で選ぶようになってしまいました。
そうすると、やはり一気にチームへの残留率が悪くなりました。

これはもちろん、
グリットがない人へ、成功体験をうまく積ませらないチームの責任でもあったのですが、
やはり
グリット=続ける力と、
それを支える這い上がる経験は
大切なことだともう一度気づく機会にもなりました。


大切なことは、乗り越える経験とそれを信じられる自分。
それが、続け、貫く力になる。

「一番どん底に落ちた経験は?」
「そこからどうやって這い上がった?」



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