学校で習うことなんか使えない なんて思うのは自分が怠け者だから
出来事があったのは、今日、某ドーナツチェーン店で、中東系の顔をした男性二人が注文していたとき。
注文する品物自体は棚から取って行く形式で
そこで選んだものをレジで会計してもらうところだったんです。
会計を担当するのは、若い女性のようでした。
見間違いでなければ、たぶん、高校生くらい。
彼らがレジに出したものを、「○○がおひとつ、□□がおひとつ……」と会計をしていく。
それは難なくこなしていく。相手が選んだものを、確認するだけだったから。
大変だったのは、その後。
「こちらお持ち帰りですか?」とスタッフの女性が聞く。
すると、男性二人は顔を見合わせて、まゆを寄せる。
「この人、何を聞いてるんだ?」
という顔だと言うことはぼくが遠目に見ていてもすぐに分かる。
女性が困って、身振り手振りで店の外を指したり、
両手の平を下に向けて、たぶん「ここで」という意味の仕草をしたりして伝えようとする。
そこから色々やりとりがあってから、
彼らが店内で食べていくんだなと理解した女性がトレイに品物を乗せ始める。
そうすると、男性たちは焦って「No,No,No」と言う。
彼らは「Outside,Outside」と店外を指さしながら訂正する。
女性がOutside(外で)という意味が分かっていたのかはわからないけど、
持ち帰りらしいと気づいて、そこで袋に詰め始めた。
男性二人がほっとした顔をする。
Hegenburger 1/3 lb. Cheese Burger / pointnshoot
店内でお召し上がりですか? 持ち帰りますか?
自分がもしもスタッフの女性だったら、言うことができるだろうか。
実は、今回のこの場面にも別の店で同じような場面に出会ったことがあって
同じようにレジはてんやわんやになり、スタッフが2人も出てきてやっとの思いで対応していたんです。
ぼくも自信がなくてあとで辞書を引いてみました。
この表現、驚くことに、中学生で嫌というほど学習する内容だったりするんです。
少なくともぼくは嫌なほどやっていました。
店員と買い手に扮してロールプレイングまでさせられた記憶があります。
なんのことはない、“ For here? or To go?”という見慣れた表現でした。
「ハンバーガーショップで注文しよう!」みたいな章でやっていて。
ここで答えられなかった女性を、習ったんだから答えろよと責めるつもりはありません。
学校で習ったときってのはやっぱり
「海外の人に、バイトをしていたら本当に出会うかもしれない」という日常のリアリティは欠けていて
ぼくらがあのときあんなに一生懸命勉強していたのは、
何点取れるかとか、先生がやれって言うからとか、そういう理由からが大半なんだと思うんです。
よく言われるのは
学校が意味のないことばっかり教える。使えない。
ということ。
けど
学校は十分に教えていて、使えないものにしているのは、むしろぼくらなのだろうと思うんです。
というのは
習ったことを実際にリアリティを持って使ったり考える場面だったりってのは
どうしても卒業して日常で暮らすようになってからなのだろうけど
分からなくなったら教科書で調べようねってのを、いつの間にかぼくらはやんなくなってんのかなと。
分かんないことを、分かんないままでも、良いような環境になっちゃう。
で、「良いや」ってなる。怠け者。
卒業したからこそ、
もう一回学校で習ったことを確かめていく日々が始まる。
だから、あの女性は、今日帰って調べてみただろうか、と何の気なしに思ったりします。
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