電子書籍にすると成績が落ちる? 電子書籍のデメリット
大学の試験勉強を電子書籍で行っていたときでした。
ん?ということに気づいたのがそもそもでした。
便利でしかないと思っていた電子書籍の大きなデメリットを見つけたのです。
紙と電子で開きが出たデータ
その話の前に
興味深いこちらの記事をちょっと紹介します。
電子書籍に移行することで失われる読書体験の中身が少し判明 - GIGAZINE
電子書籍と紙書籍を読んだ人に同じテストをしたときに、注目すべき違いが出たと言います。
物語中の出来事が発生したタイミングを尋ねた設問では、電子書籍を読んだグループが明確に低い正答率を示したとのこと。さらに、14個に分けられた話の流れを順番に並び替えるという設問に至っては、電子書籍グループの正答率はもう一方のわずか半分ほどしかなかったという結果が浮き彫りになりました。
これ、ぼくは分かる気がします。
電子書籍の最大のデメリットだとぼくが考えること、それは
どこに何が書いてあるかを思い出すときに、
電子書籍は紙書籍に比べて思い出しにくい
ということです。
それに気づいたのは、ぼくが試験勉強を電子書籍で行っていたときでした。
電子書籍だとやりづらくなったこと
紙書籍で勉強する場合は
教科書をざーっと読んで
次に問題を解いて
答え合わせをして
気になった箇所を教科書で確認して
必要ならばノートを作って復習用にする
という流れ。
しかし、電子書籍で勉強するようになってから
この流れを取ると紙書籍のときと比較して
「あれ?」と思うことが多くなった段階があります。
それは、「気になった箇所を教科書で確認して」という段階
気になった箇所を電子書籍の教科書で探そうとしたときに
どこに書いてあったかを探すのが明らかに遅くなったのです。
「えーっとどこに書いてあったっけ?」と
考える時間が明らかに長くなったのです。
どうしてこんなことが起こるのか?
この理由をぼくはこのように考えます。
紙書籍はリアルに厚みを感じながら手に取ったり読んだりします。
だから、どこに何が書いてあるのかということを
「全体の中でこの位置」という風に
理解したり憶えたりしているのではないか、
ということです。
例えば、世界史の教科書を紙書籍で勉強しているとき
問題を解いていて「オスマン帝国」について教科書で探すなら
ぼくは真ん中あたりにアテをつけて開きます。
「アケメネス朝ペルシャ」について書いているところを探すなら
全体の6分の1〜8分の1のあたりにアテを付けて調べます。
これは教科書の「ページ」と言うよりも「厚みの位置」で記憶しているのです。
全体の3分の1のあたり、というような記憶をしているのです。
電子書籍には「検索」という機能がありますからそれを使えば速いのですが
ぼくは突き詰めると、この「アテを付けて検索」のほうが速いという実感です。