人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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「できないから」とあきらめる人が、自分に問いかけるべきたった1つのこと

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「できねえ」とまた問題を投げ出す。


ちょっとした数学の問題を見ると、すぐにこんな状態だった二浪目までの日々。


大きくなればなるほど、物知り顔で
できないことをやる前から判断する顔をする。
「そんなんできないよね」
「いや、理想は良いけどね」
「専門的な観点からするとね」
「経験上ね」


本記事は5回シリーズ記事「失敗して失敗して成功する方法」の第二回目です
Very blurry natto close-up
Very blurry natto close-up / irrational_cat


こんな問題を解いてみてください。
「18,846,727を最も簡単な掛け算の式にしなさい。(’03 東京大学)」


この問題を高校生に出すと、びっくりするくらい解けません。
実はこの問題、種明かしをすると、問題が間違っています。
どこが間違っているかというと
「(’03 東京大学)」
が間違っています。
こんな問題を東大が出したことはありません。
ぼくが勝手に作った問題です。


この問題は、高校1年生であれば楽に解ける問題です。
というか、中学生でも解けますし、小学生でも解けます。
だって、ただの割り算だから。


この問題、解ける解けないの前に、そもそも手を止める人がとっても多いんです。
その理由の一つは、ぼくが勝手に付けた「(’03 東京大学)」という呪縛のせいです。
東大で出された問題だ。くぅ自分なんてできないに決まっている。
かつての数学嫌いなぼくもそう思いました。
そうして解かない。手を動かさない。
問題自体を見るのではなくて、
その周りにくっついている余計な
「雑音」「評判」「ランク」
そういうことを気にするんですね。


もちろん、中には取り組んだり、さらっと解いた人もいると思います。
その人は数学に自信を持っていたり好きだったりするのではないでしょうか。


こうやって、何か取り組むべきことを目の前にしたときに
失敗し続ける人は、できる理由よりも、できない理由を探しやすいんですね。
「数学は苦手だからできない」
「数が大きいからできない」
「東大の問題だからできない」


部活で試合をするときに
対戦相手の名前を聞いた瞬間に
負ける理由ばかり並べ始めることもありますよね。


「諦めたらそこで試合終了です」
という有名なセリフがありますが、
諦めるきっかけになる「できない理由」は探そうと思えばいくらでもありますし
かつてのぼくはそれを見つけることが得意でした。



そして、これは何も受験だけに限ったことではありません。
さっきの問題だと楽勝だろこんなん、とか思う人もかなりいたと思いますが
受験以外だとこれがもっと見えづらくなります。
「そんなの無理だよ」という他人のよく分からない評価
「普通はこうだよ」という飛び交う老婆心
「これができるのは100人に1人」という不可解な伝説
そういう諦めるには十分な理由がもっともっと飛び交います。
「(’03 東京大学)」なんていう雑音はまだ甘いものです。


Tofu and bacon tacos
Tofu and bacon tacos / Andrea_Nguyen


苦手な数学の話ですが、あるひとつの話を聞いたときに、心が動きました。
それは数学の答案を採点していたインタビュー記事でした。


「ある答案で全然当たっていなかったんだけど点をあげました。
 どうしてかと言うと、
 その生徒が知っている公式やら知識やらが、
 解答欄いっぱいに書いてあったのです。
 その、『なんとしても点数が欲しいんだ』という姿勢に1点だけあげました」


その採点方式は珍しいと思います。
というか、その先生くらいじゃないでしょうか。


けど、大事なことは
何が点数になるかならないかなんて正直なところ分からない。
だったら思いつく限りのことを書かないと損じゃないか。
という気づきでした。


そう、答案用紙というのは、自分に与えられたチャンス。
だったら、自分で決めつけずにやれるだけやれば良いんです。


「できない」んじゃない。
「やらない」んです。


20080301 東京玩第八天 035 高島屋诚田屋豆乳 01
20080301 東京玩第八天 035 高島屋诚田屋豆乳 01 / macglee
 


だから何か達成しようと思ったときに、挑む気持ちをつくるには
まずは「できない理由」というフィルタを外す必要があります。


そして、「やる」か「やらない」かを決める前に
一度「どうやってやるか」を考えて欲しいのです。


妄想でも何でも良いから、
「自分だったらどうやる?」
と考えてたい。


そうすると、他人事のように考えられるから
「ああいうやり方も、こういうやり方もあるな」
と意外と方法なんてぽんぽん浮かんでくるものです。


そして、それから選びます。
「やるのか」「やらないのか」


気分がのったらやればいいし、のらないならやらなくてもいい。
最終的にはやってみないとわからないから。


うまくいかないこともあるかもしれません。
いや、きっとうまくいかないでしょう。
けど、始めないと。何も始まらない。
そこで腰をすえて取り組み始められるかどうかが、実はかなり重要なことです。



おから #dinner
おから #dinner / is_kyoto_jp


ぼくが大学に合格した後もこういうことがおきました。


大学で自分で自主ゼミ(サークルみたいなもの)をつくろうと思いました。
そのとき、周りの人に話してみたら
「いや、それはムリでしょ。できたとしてもうまくいかないでしょ」
そう言われました。


けど、自分には自信があったので
周りの意見も一応参考にしましたが、実行してみました。
そうすると、あっけないほど簡単に作ることができました。


そして自分が自主ゼミを作ったと言うと
すごい。どうやったらできるの?
と言われましたが、全然すごくないんです。
そう聞いてくるひとたちの頭の良さがあれば余裕で調べがつくことでした。
あとは、「やる」か「やらない」かという判断と行動です。


大豆(Daizu) soybeans
大豆(Daizu) soybeans / T.Hagihara



できるかできないかは、真っ先に聞くべきことじゃない。


「できるか、できないか」
を考える前に、それを放り投げて考えるべきこと。
「やるとしたら、どうやる?」


そこまで考えて、聞く。
「やる? やらない?」



明日は、
「失敗して失敗して成功する方法③ 〜 自分は意外と未熟じゃなかった〜」
(タイトルは変更します)
を更新予定です。


人生を、かっぽしよう

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