読書が苦手な人は「価値ある一行」を探し出すだけでいい
「本を読んでも身になっていないな」
その本を読んだ理由は単純明快だった。
ある土曜日、布団に寝っ転がりながら、すいーすいーっとKindleの書籍一覧をスクロールしていた時によぎった。
「身になるためにブックレビューでも書いてみるか」
そう思った時に、ブックレビューで有名な彼の書いた本を思い出した。
ブックレビューって視点であの本を読み直してみるか。
遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣
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「価値ある一行」を意識しながら読むことには、読書に対するネガティブな感情をかき消す効果もあります。 『遅読家のための読書術』より
本書が提案するのは「自分が探し求める一行を探し出すこと」だ。
その一行を探し出そうと思えば、読書にリズムがつく。
読み飛ばすべきところと読み飛ばさなくていいところがわかってくる。
キーワードを決めた瞬間、本文の中には「重要なところ」と「重要でないところ」の「差」が生まれます。
そのためにやることは3つ
・1ライン・サンプリング…読んでいて忘れたくないところを書き出す ・1ライン・エッセンス…1ライン・サンプリングから「これは!」と思う1つを選んで印をつける ・1ラインレビュー…1ライン・エッセンスに対する1行レビュー(感想)を書く
具体的な説明は本書に譲るとして、
この本を読み終わってみると効果は抜群だった。
そうか。
こうやって一行を抜き出そうと思えばすごく気が楽だ。
一度読了した本だったけど、今一度納得したのです。
実際やってみた感じはこんなもの
キーワードを赤マーカーでくくったり、1ライン・レビューは「★」マークをつけたりしてアレンジしている。
まだまだ「1行」とは言えないけれども、だいぶ読書体験としては満足していて。
こうやって一行を見つけ出して、その一行を改めて見直す。
すると、じぶんが一番感銘を受けた1つの文章だから、どどどーっと溢れ出す。
本を読んだ実感。
この感覚って、本を読んだ経験がじゅわーっと溢れ出して、
ああ、そうそう、そうそう!これを読んでこんなことを思ったんだ。
そんな感覚を蘇らせることなんだと思うし、
次第にその思いの詰まった1行が、意識しなくても自分の習慣へ、
そして習慣へと溶け込んでいく感覚なんだと思ったのです。
今日もそんな1行を探しに行っております。
遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣
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