会計時にぼくがお釣りを少なくするワケ
会計をするときに、できるだけお釣りを少なくすることをやっています。
どうしてか?
きっかけは、ぼくがコンビニのアルバイトをしたからです。
ほんの数枚の硬貨が減るだけでも会計が速くなるんですよ。
その分、売り手としては速くお客様を送り出してあげられる。
他の買い手の人を速く会計してあげることができる。
そしたら、その店の繁盛につながるかもしれない。
ただ、もっと強い理由は
売り手である相手を人間として見たいという気持ちを表すためです。
商売っていうのは、こういうことじゃないかなあと思うのです。
サービスっていうのも、こういうことじゃないかなあと思うのです。
つまり、買い手であるぼくと、売り手であるあなたが、お互いに心地の良いようにサービスをし続けられるようにすること。
売り手が買い手のために必死で働くとか、言うことを聞くとか、効率的になるとか、そういうことだけではなく。
店員がロボットに変わっていく。
最近、そんな話を耳にすることも多くなっていますし、
レジなんてロボットレジが増えてきましたよね。
それは売り手が効率化したいという気持ちはもちろんありますが
同時に、ぼくら買い手が売り手をロボットのように見ているから
それに取って代わったとしても買い手からしたら願ったり叶ったりだ
という部分も後押ししていると思います。
けど、それじゃあサービス・商売ってどんどんつまらなくなると思うんですよ。
人間だからこそできるサービスのあり方。
それはやはりお互いがコミュニケーションを取り、
相手のことを観て気遣いながら、気持ちの良い時間を作る。
これだと思うのです。
だからぼくは、食事の店を出るときは「ごちそうさまでした」と言って
もう少し勇気が出るときは「美味しかったです」と伝えます。
そういう小さく思える気遣いで、
もっとおいしい料理を作るぞ!ってなったら
買い手であるぼくらも嬉しいじゃないですか。
ぼくらは商売を通して、
お金だけじゃなくて、その上に気持ちも乗せている。
このことが、ぼくらの経済を本当の意味で豊かにするのだと思います。