人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

MENU

恋愛詐欺師は「占い好き女性」をカモにする

follow us in feedly

占いネタが好きなひとは恋愛詐欺に引っかかる可能性は高い。
手相とか。星占いとか。血液型占いとか。



実は、それが当たっているかどうかというのは、
たいして大事なことではなかったりするのです。


恋愛詐欺師は、そのときの反応を見ているのです。


これまでの恋愛詐欺師についてはこちら
女性たちよ。不本意なお持ち帰りされないために詐欺師たちの「もしも効果」に気をつけて
愛情深い女性ほどだまされる「相談」を使った恋愛詐欺
恋愛詐欺師は「一生懸命で強い女性」ほどダマシやすい


恋愛詐欺の現場

pocky 2.jpg
pocky 2.jpg / Jo Naylor



さて、実際の詐欺の現場をのぞきます。


「◯◯さん、誕生日いつ?」
「9/26だよ」
「あ、そうなんだ。えーっと。天秤座?」
「そうそう」
「天秤座の女性は〜人当たりがいいからけっこう周りの人から相談されたりするやつだ。交友関係広いでしょ」
「あーあるある!」
「あと、恋人でも合わせるんだけど、じぶんの芯は持ってるからガンコな部分はガンコとか」
「えーすごいなんでわかるんだろう…」



はい。




占いはだいたい当たる催眠術

Mikado / Pocky
Mikado / Pocky / LittleDaan


実のところは、この占い的なものは当たってるかどうかなんてのは、
恋愛詐欺師にとってはどうでもいいんですね。


ここで大事なのは、相手がじぶんの発言に乗ってくるか乗ってこないか。
乗ってきたらゴーサイン、という判断をする。



どういうことか。


カラクリを言いますと、
占いの言葉ってのは、だいたい当たります。実証済み。

「社交性がある」
「けどちょっと内にこもりがち」
「情熱がある」
「ちょっと冷めたところもある」
こういう「ほめて」「ちょっと落とす」を言えば当たりやすい。


それよりも、恋愛詐欺師から見て大事な点は、こういうときに
「あーあるある」と相手の発言をうのみにしてくれるか。



占いを言われたときに「そうかも」と認めやすい人は
そういう自分が「いる」というよりも
そういう自分を「見つけたい」んです。


占いや診断が好きだというのは、
「自分を褒めてもらいたい」という願望のひとつのあらわれ。
いわゆる自己承認の欲求がある。

じぶんのなかで「これでいいのだ!」という自分を見つけられないから
他人からの「あなたはこうだ」という言葉をすごく受け入れて、信じやすい。
そしてそういう人と出会うと
「この人といればたしかな自分が見つかる」
という錯覚におちいり始める。

こういうひとは、何だかんだで自分のことについて何を言われても
「あーあるある!」と認めてしまうんです。

もう、詐欺師からしたら格好の餌食です。


こうして信用さえしてもらえば、もう手のひらの上。
前に書いたコツ
「ほめて」
「辛さを引き出して」
「じぶんも分かる」
へと移っていくスンポーです。

これでもう「おれに着いてくればオールオッケー状態」です。
ぜんぜんオッケーじゃないけどね。こんなの。 アウト。




防衛能力があるひとは自分像を持っているひと


Pocky Elegance.
Pocky Elegance. / feverblue


これに対して
自分なりの自分像を持ってる人は、すごく攻めづらい。


「倹約家でしょ?」
「へーそう見えるんだあ」

「頑張り屋さんでしょ?」
「んーけっこう廃人。頑張ってんのかな?」

「周りと仲良しでしょ?」
「けっこう引きこもりだよ。ネット民とは仲良し」


はい、詐欺師困ります。困ります詐欺師。


べつに、じぶんが思ってる自分像が間違っていたっていいのだと思います。
けど、たいせつなことは、
じぶんなりの自分像をある程度持っていて
他の人の意見を比較できるっていうこと。


占いだろうが何だろうが、他人から自分像を言われたら
そういう見方もあるんだなぁくらいに思っておく。
見方なんていっぱいあるんだし。
「あー面白いなあ、そんな自分への見方もあるんだなあ」って。




 ***


誰かが言ってくれるじぶんを信じ込むよりも前に、比較できる自分像を。



そして、毎度のことながら、自らの罪を懺悔します。



人生を、かっぽしよう

この記事を読んだらこちらも気に入っていただけるはず
スポンサードリンク



紹介します。厳選本51冊で僕の大学生活6年間を振り返る - 人生かっぽ —佐藤大地ブログ