人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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付き合う人に求めること?「今晩最後におやすみと言うのが自分でありたい」と彼女は言ったけどコレめっちゃ的確

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今晩最後におやすみと言うのがじぶんでありたい。

彼女が付き合う人の関係に求めるものをあらわす言葉。

その言葉は、ぼくが聞いた中でもキュンとする言葉。


その言葉に包まれてる、めちゃくちゃ深い思いやりと的を得ていること。


Baked Sweet Potato
Baked Sweet Potato / noriqnub


「1日の最後に、おやすみって言えればいいんだよね」

という彼女のことばが、キュンとする。


ひとりひとりの恋愛像を聞くのが好きで。
とりあえず聞いちゃうド変態です。

その中でも、群を抜いてぼくのトップ3のなかに入ってくる言葉が上で言った言葉。


ずっと一緒にいたいわけではない。
けど、1日の最後には、待っていてあげたいし、待っていてほしい。
それが距離的に遠くの場所にいたとしても、その一言くらいは伝えあいたい。

それくらいがいい。
そういう関係が彼女は理想だと言う。




もはや気持ちすらキャッチしてもらわなくてもかまわない

焼き芋
焼き芋 / hiyang.on.flickr




気持ちを聞いてもらうだけなら、外ですませる時代。




ひと昔前のSNSが普及していない時代は、
せまく深くつながる時代。


どこかおさまりのつかない気持ちは、
一番身近で大切な人に言うのが普通で。
それが、パートナーのひとつの役割で。

だってそれをべつの人に聞いてもらうとしたら、
今まさにこのときにじぶんの気持ちを聴いてくれる人なんて、そうそう捕まらなかったから。

個別に「ねえ聴いてくれる?」なんて連絡してもウザいし。


だから、聴いてくれるだろう恋人や旦那さんに受け取ってもらった。



そこにSNS時代がじわりじわりとやってくる。

広く浅くつながり続けられる時代になる。



だから、
だれかにむずがゆい気持ちを伝えるだけなら、
Twitterでリプを返してきた人で良いし、
Facebookでたまたまオンラインの人でもいい。
LINEのタイムラインに投げるのもいい。


日本ではSNSの使用率が人口の60%をこえて。
日本人の半分以上がSNSを使用して広く浅くつながっている。

http://s.news.mynavi.jp/news/2015/05/20/171/images/003.jpg

20代のスマホ所有率は94%、SNS利用率は30代でも8割超 - 総務省が統計調査 | エンタープライズ | マイナビニュース



そういう広く浅くつながり続ける時代。
パートナーに求めることは、
「気持ち」を伝え合うコミュニケーションじゃなくなっていく。
ましてや「情報」でもない。


じゃあ何を伝えよう?

「今晩最後におやすみと言うのがじぶんでありたい」

ってことばがあらわしていると思うんです。




パートナーにとって大切なのは量より質

デザートの焼き芋
デザートの焼き芋 / y_ogagaga



「たくさん話しているパートナーこそ、理想」
そんな意見をたくさん聞く。

「会話のない夫婦は冷え切っている」
そんな悲惨なことまで聞く。


けど、SNSで広く浅くつながり続けられる時代なら、
気持ちはだれかに拾ってもらえるから、
別にパートナーとずっと言葉をかわし続けなくてかまわない。
それじゃむしろ疲れちゃう。


たとえ2時間に一言しか言葉を交わさないパートナーだとしても
良い関係が築けてたりすることもあるし、
逆に
たくさんしゃべってるから関係良好!なんて思いこんでる方が危うかったりして。

たしかにたくさん喋っているけど、
「たくさん喋ってるから私たち良いパートナー」って、
だれに見せるかわからないポーズし続けてるほうがよっぽど危ない。



大切なのは
コミュニケーションの「量」
というよりも
コミュニケーションの「質」

つまり
「どれだけ」コミュニケーションしてるかというよりも
「どんな」コミュニケーションをしているか
ということなのだと思うんです。


コミュニケーションで伝えることって何かっていうと、ぼくが考えるに
「情報」
「気持ち」
「感覚」
この3つで。



そして、
コミュニケーションの質って言ったとき、これからの時代は
内容、気持ち、感覚のうち、「感覚」こそ大事なのかなと。


情報や気持ちをつたえるときってなんだかんだで言葉を使うんですね。
そのとき人間は頭でっかちで、どっか身体だけで語られるようなものが抜け落ちてる。

っていうか、それだけなら、もはやSNSやメールなどのメッセージ機能だけで事足りる。
恋人はメッセージ機能で良いわけで。


そうじゃない、感覚。
寒い、暑い、痛い、ムワッとする、むず痒い、気持ち良い……


『恋人がそばにいる理由は「身体が満たされるから」になってく。これからの時代』でも語ったのですけど、

遠く離れていてもある程度頭のなかのことを伝えられるからこそ、
伝えづらい一緒の感覚を共有する意味が出てくるんじゃないかなあ。


そしてそれは、言葉を使って伝えようとするんだけど、言葉では伝えきれないことで。


けど、それだけ伝わりきらない感覚を
今晩最後に「おやすみ」と伝えることで、
彼女はどうにかして伝えようとした。


だって、「おやすみ」なんて単なるあいさつなんだけど、
ぼくらは「おやすみ」って言うことで、
「お疲れ」ってあたたかく、やさしくいたわる感覚とか、
「明日もがんばろうね」って、軽く、そっと勇気づけるように背中を押す感覚を
伝えようとしている。


だから、彼女の
「今晩最後におやすみと言うのがじぶんでありたい」
って、何よりも大切な人と何を伝えあいたいかを表しているんだと思うんです。




 ***




ぼくらは現在、せまく深くと広く浅くのちょうど間の時代にいると思っていて。

だからこそ、葛藤すると思うんです。
パートナーに何を伝えよう?パートナーに何を伝えてもらおう?って。


けど、なにか頭でこねくりまわして考えるよりも
「おやすみ」
って寝る前に言って、他のだれからも貰えない満足が生まれるなら、それでもいいと思うのです。

大切なのは、そばにいる感覚。



人生を、かっぽしよう
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