だれかが一生懸命を終えて、だれかが一生懸命を始める。そういう世の中なんだろう【寒露】
いつもは傍観者だった景色が、今年は違う。
今年はお米の見える景色が違う。
あそこに人の佇まい(たたずまい)を感じる。
どれくらいで終わったのかな。
何人くらいでやったんだろうか。
それは間違いなく収穫の手伝いをしたからだと思う。
そこに広がっていた風景が、誰かの営みの跡だと思えると、
どことなく、よっしゃおれもいっちょやるかいとか思えてくる。
今年は10/8を過ぎると、
季節の区切りを表す二十四節気でいうところの「寒露」という期間に入る。
秋も終わりころから始まる、冷たい露が草花にも転がりだす時期。
この頃には農家さんの収穫も忙しくなる。
田んぼも生み出す作業を終えて、休みに入る。
夏鳥も場所を離れ、冬鳥がやってくる。
星も空気が澄むから一層きれいに見える。
ぼくのいちばん好きなオリオン座が見える時期。
体に気をつけないといけないけども
空気を体で感じながらあたりに目をやると
一番きもちが良くて、
一番見た景色からいろんなことを受け取る季節だと思う。
個人的に、だけど。
だれかが一生懸命を終えて、
そしてまた、
だれかが一生懸命を始める。
それが、よくわからないけど、
なぜそんなことをしているのかわからないけど、
たまらなくきれいに見えるときがある。
たまらなく勇気づけられるときがある。
まったく不思議なもんで。
だれかの営みを想像して、そこの先にあるものを探すと、
めぐり巡って自分の生活につながる。
「世界は、誰かの仕事でできている」
なんて言葉があるけれども、あれは本当にその通りだと思う。
その人のためにしている仕事がある。
けれど、その人のためになんてしていない仕事もある。
言ってしまえば、見た人が勝手に何かを受け取る仕事。
じぶんには、あるだろうか、
と思う。
純粋に自分が一生懸命に楽しんでいるのに、
それが誰かを喜ばせたり気持ちを軽やかにするようなことが。
人生を、かっぽしよう
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