人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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不倫オトコを語りたがる女性たち

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また近くの席で不倫の話をしている。

「いや、やっぱりあっちが悪いよ」
「いや、むしろこっちが悪いよ」
「ありえなくない?」
「ぜったい付き合わないよこんな人と」

まただ。ここ最近、行く店行く店、ぜんぶその話だ。


週刊文春をパラリと開いた。

ベッキーと川谷さん。
まああとはご本人たちの勝手でいいんじゃないかと思う。



知人がその友人の不倫問題の相談に乗っていたのを見たことがあって。
それを思い出す。

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直接ぼくに向かって話していたわけではない。
大きな声で、ぼくからやや離れたカフェの席で話していた。
だから嫌でも聞こえた。

相談している人とそれを聞く2人という構成だったのだけど。



基本的にぼくはあるときから「恋愛相談などの愛情関係へアドバイスするってどうなんだろう」って思うようになった。
愛情なんて相談して解決するもんでもないんじゃないかなあって。
っていうか、相談する人はそれをアドバイスなんぞ求めてないことがほとんどだと気づいた。
不安をケアするのは必要だけども、アドバイスやコンサルティングしたって本人同士のルールや感情が強いのが愛着関係だ。

本人らには本人らの文脈が流れていて、その2人の「愛着関係」には「組織」とはちがって目指す先などない。
だからそこに他人の文脈が正義として入るなんて意味ないと思ってる。


人のセックルを語るな、である。



まあでも、ぼくはそういうスタンスだけど、他人が恋愛やら不倫などの悩みへアドバイスしていること自体にとやかく言うことはない。
だからそれは良かったのだけれど。
問題はそのあとでございますよ。

相談している人が帰ったあと。

熱心に相談を聞いてアネゴ肌でアドバイスをしていた知人が、もう1人に対して相談者の男をボロクソに言い始めた。


べらべらとじぶんのオトコ論を語っていた。
「あのオトコはダメだよ」
「そういう言葉を言ってくる人はダメなんだよ」
「じぶんだったら選ばない」

さもじぶんはオトコを見る目があるみたいな言い方をしていた。

おまえがそいつと付き合うわけじゃあるめえ。


なんだかそれがとても不快だった。
2人は2人なりに積み上げてきた積み木を、鼻で笑って足蹴にして崩しているように感じた。



そんなことを言っていたのに、いざ彼氏に浮気されたときに、彼女は「浮気相手」を責めたらしい。

オトコを見る目があるふうを装いながら、いざとなるとそのオトコがしでかしたことを責めずに、そしてそんなオトコを選んだじぶんを責めずに、相手がたぶらかしたなんてことにした。


なんだそりゃ。


ぼくはそれがどうにも我慢ならなかったので、ぼくはその人が相談を受ける側だったときの話から浮気されたてん末までを、グチりながら、笑いながら、怒りながら、友人に話した。


友人はそれを聞いて、相づちをうって、ぼくの鏡のように聞いてた。


「あいつこそ見る目ねえじゃん」
「やっぱりああやって強気のやつっていうのが最後は裏切られたりするんだよな」
「バチあたったんだって」


けれど
そんなふうに気分良くしゃべって吐き出した帰りの暗闇の道。
ふと我に帰る。


同じ穴のムジナであるよ、と。


あのとき恋愛相談したあとに人の恋愛にボロクソ言っていたその人も、
不倫された様子とその対応を見てその人の恋愛にボロクソ言っていたぼくも、
突きつめれば同じよな、と。



それからは、もう他人の恋愛を評価したり、あいつはダメだよなんて言うことをしないように心がけた。こういう人じゃないかな、と分析と解説はしたがるのだけど。
恋愛に間違ってるとか正しいとかやめとけとか、そういうのはしたくないな。
そう思った。




LINEのやり取りやらコトのいきさつやらをボケっと見る。


ぼくらは彼女のCMのスポンサーでもないのに、どうして謝罪されなきゃいけないのか、そしてそれをとやかく言うのかもいまいちよく分からない。
あ、そうすることで世間のイメージダウンを避けるとかっていうのはわかりますし、民法の適用範囲に入る問題だとは知ってるのだけどね。


たぶん、男の相手の方は腹の虫が収まらないだろうし、雑誌に載って社会的な制裁でも受けてもらわないと、と思ってる かもしれない。ぼくもそうするかもしれない。


けど、じゅうぶん制裁受けたし受けてるんじゃないかな、と新年あけていろんなスキャンダルやらおめでたい報道やらリークやらでもかき消されないジャスティスの炎に、ちょっとやめたげてーっても思うし、そしてやっぱり何よりも、



人のセックルを笑うな。


ってことで。


だれかの愛し方を語る時間があったら、
だれかを愛す時間に使ったほうが人生は潤うよなあ。

って

週刊文春を読み、片手でアイスを食べながら思いましたとさ。



人生を、かっぽしよう

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