人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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いつまでも仕事を提出できない僕を劇的に変えた上司の「まず60点取れ」

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「終わらねえ、なんでいっつも
 仕事提出遅くなるんだよ……」
まただ。また仕事が間に合わない。


課長がPCにかじりつく僕を見て言う
「60点取りなさい」

……

abrAsus 保存するメモ帳abrAsus 保存するメモ帳 / yto


「佐藤、次のチラシ作ってくれないか?」


「え……あっ、はいっ!」


事務方のバイトをしていたとき
チラシを作るというのは
なかなかに大きな仕事で。


(よっしゃー、頑張ろう!)


そのとき
ぼくは腕まくりをする気持ちで
気合いを入れてPCに向かいました。


「高橋(仮)には次の企画の段取りの計画作ってほしい」


「はい。わかりました」
高橋は何となく軽い返事をする。
課長席にいる高橋が見えました。


ぼくは絞めきりを
3日ほど与えてもらったので
十分良いものを考えられる。


ああいうレイアウトにしようかな。
いや、こっちも捨てがたいな。
やるんならとびっきり良いものを作ろう。
アイディアは数時間かけて練りました。


そうこうしている間に、高橋は
さっき与えられた仕事をすでに提出している。
(おい、テキトーに仕事しすぎだよ)
まったく、と呆れながら高橋を見る。
やっぱり、見ればいろいろ課長に指摘されている様子。


ぼくは丁寧な仕事をして指摘されまい。


3日後。


「終わらねえ、なんで……!」


焦っているぼくがいました。
あんなに余裕があったのに
提出できないのです。


「佐藤、終わったか?」
課長が近づいてくる。


「いや、あとちょっと。すいません」
課長も見ずに返事をする。


そうすると
課長がPCを覗き込んで
「なあ、佐藤」と。


「100点満点狙ってないか?」
そう言ったのです。


「え?」


「100点満点はあとで取れば良いんだよ
 まずは60点取ることを目標に提出しなさい」


不思議そうな顔をしているぼくに続けて課長は
「最初から完璧を目指していたら、そもそも終わらない。
 終わらなければ、0点と見なされてしまう。
 それはもったいないことでしょ」


そうか。


ぼくは高橋を思い出しました。


高橋がやっていたのはこれだったのです。
彼は提出を早めにして
テキトーに仕事を終わらせていたのではなく
一回提出をしてその後に
上司との方向性を確認し軌道修正していたのです。


そうすれば期日までに
少なくとも合格点のものを
提出することができますし
そこからは
求める最高の出来に修正して行けば良い。


これはぼくにとっては難しい発想でした。
だって、優等生でいたいぼくにとって
「指摘される」ということは
「怒られる」ことを意味していたからです。
優等生にとって評価と言うのは怖いのです。


けどそんなこと言っていては
仕事は前に進みません。
たとえ「違う」と言われたとしても
考えるべきは自分の評価ではなく
そこからどうやって
前に仕事を進めるか
ということなのですから。


BananasBananas / IAN RANSLEY DESIGN + ILLUSTRATION

「まず60点を取る」
これはぼくにとって大きなキーワードになりました。


メールでも企画書でも計画書でも
まず60点のものを作って
確認できるなら確認する。
そこから、少しずつ積み上げ
もっともっと良い仕事にして行く。


「仕事が早い」
そう評価していただくことが多くなり
前のノロマだったぼくからすれば
劇的な変化だと思います。


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