「あなたが早く考えてくれないと、私が次に動けないんだけど」
「挨拶がきちんとできないと、信用を失うよ」
「遅刻しないようにしないと、いつまでたっても成長できないよ」
このような指摘を毎日たくさん受けている。
その度にうんざりしていく。
「あなたのことを考えて言ってるんですよ」
と叱っている、あるいは指摘している方は言うけれども
それでも直すどころかやる気すらそがれていく気持ちがする。
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「○○しないと××できない」構文
は人のやる気をなくさせる注意の仕方
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どうして先にあげたような例がやる気をそがれるのか?
その原因は
「○○しないと××できない」
という構文にある。
「ない」というのは基本的に人のやる気を奪う魔法の言葉だ。
やる気をなくさせる仲間や上司でも好んだように「ない」をたくさん使う。
他には「無理」なんて言葉もやる気を一気に奪う。
『佐藤ノート№21 〜無理×Something = 0 〜』より
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指摘の仕方を変えれば
人のやる気をあふれさせる魔法の構文に
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逆転の発想をしよう。
「○○しないと××できない」構文が
人のやる気をそぐならば
逆にすれば人にやる気を与える構文になる。
構文を逆にしてみる。
「○○できれば××になる」
この構文を使うと、人は不思議なほどにやる気が出る。
どうしてこれでやる気が出てくるのか?
ひとつは、人は肯定文で言われた方が前向きになれるからだ。
さらに義務ではなくて能動的な選択肢が好まれる。
つまり
「いやいややったもの」よりも「自分で選んだもの」を人は大好きだ。
「○○できれば」というのは
「別にやらなくても良いけど」という言葉がその前に入る。
やらなくても良いけど、やれば成長するんだからやってやろうじゃんか。
そう思って人は喜んで行動する。
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構文に言い換えてみる
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一番最初に紹介した例文をこの構文に当てはめてみる。
「あなたが早く考えてくれないと、私が次に動けないんだけど」
↓
「あなたが早く考えることができるようになると、私が次に動けるようになるよ」
「挨拶がきちんとできないと、信用を失うよ」
↓
「挨拶がきちんとできれば、信用を得るよ」
「遅刻しないようにしないと、いつまでたっても成長できないよ」
↓
「時間通りにできれば、成長するよ」
かつての僕も「ない」ばっかり言っていた。
「ない」を使いそうになったら
できる限りぐっとこらえて、やる気があふれる構文に言い換えてみると
不思議なくらい周りの人が
「話しているとできるような気がしてくる」
と言ってくれるようになった。
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