部下の判断力と学ぶ力をメキメキ伸ばすリーダーの接し方
部下を現場に離すのが怖い…。
メンバーがちっとも学ぶ意欲が無い…。
現場での判断力
学ぶ力
その2つ
意外と関係しているって知っていましたか?
今回の記事はその2つの力を伸ばすために
リーダー(上司)がどう接すれば良いかという内容です。
1.篠原さんと放牧教育
ちょうど柔道家の篠原さんの記事が
ビッグコミックに載っていて面白かったので
引用しながら記事を書かせていただきます。
今回記事が載っていたのは
ビッグコミックオリジナル5/20号
この記事
今回の話と関連して
注目すべきは篠原さんの放牧教育という育て方です。
コーチから選手への助言時間が厳しくなり
選手自らの状況判断能力・自主性を高めるために
篠原さんが取り入れている指導法です。
この指導法に篠原さんが至ったのはわけがあります。
それは「世紀の大誤審」という事件を
篠原さんが経験したからです。
この事件は篠原さんが一本勝ちして金メダルを取ったかに見えた試合を
審判は相手に対して有効(相手に優勢ポイントが付くこと)をとり
その後篠原さんは負けてしまったという試合です。
字で見るよりも目で見たほうが良いと思う人は
下の動画からどうぞ
実は篠原さんに悔いを残したのはこの誤審ではなく
有効を取られた後に気持ちを切り替えられずに
冷静な判断を下せなかったことでした。
そして
そんな自分自身の姿を悔いた篠原さんは
選手の状況判断能力・自主性が育つような放牧教育という指導法を取ったのです。
2.放牧教育って?
さて
放牧教育という指導法っていったい何なのでしょうか?
それは
やらされているのではなく
やっている気持ちを持たせ
自主性と状況判断力を育てる
教育です。
具体的には
選手全員に試合のビデオを見せて
選手に対して映像を見せながら
「この状況でお前ならどうする?」
という質問をしていくのです。
選手の答えを頭からは否定せずに
選手自らが自分に合う答えを探すことで
自主性と状況判断力を育てるのです。
そのためには
しっかりと質問と対話を繰り返していき
他のメンバーにお互いの考えを聴かせ合うことで
切磋琢磨させるのです。
篠原さんが学びを支援する指導者となるのです。
質問をしてひきだす。
そう、前の記事でそういうお話しをしましたね。
「チームメンバーの潜在能力を爆発させる方法」
指導する側がただ見せて
ただ指導・命令するだけでは
選手は言われっぱなしで
自分で考えることはしません。
ヘタクソならヘタクソなりに
自分で考え答えを出し
それを実践することにより
失敗したら悔しさを感じ
次は成功させてやろうと意気込み
成功したら嬉しくなって
次の課題へとモチベーション高く挑むことができます。
つまり
自主性が学ぶ力を生むわけです。
そして状況に対して自分だったら…と自らが考えることで
限りなくリアルな体験をして状況判断能力を養います。
3.放牧教育から学ぶチームのこと
これはスポーツだけではなく
その他の育て方や学習の場でも使うことではないでしょうか
たとえばビジネスなら
部下が現場に入ってしまえば
上司は部下の現場での判断能力に任せるしかありません。
経験を学びに変えて
次へのステップアップにするかどうかは
部下やメンバーの自主性に任せるしかありません。
コーチの立場である篠原さんと
選手との関係と同じですよね?
スターバックスは篠原さんのような
ロールプレイング練習法と呼べるような
学びの場を与えているそうです。
そこでは
客役と店員役に分かれ
状況が書かれたカードを引き
お互いの判断力を頼りにロールプレイし
終了後、感じたことを学びとするのです
参考:『なぜスターバックスは最高のスタッフを育てられるのか』
人から言われてやることこそ
つまらないことはありません。
現場での判断力を育てるには
まずは類似した状況を与えて考えさせ
与える側は質問することに徹し
答えを押しつけてはいけません。
それにより
考える側は自分で判断する力が付き
考えて分からないと学ぼうとする力になります。
そして成功すれば自信になるのです。
今日のおさらい
支援型のリーダーとは
指示ではなく
状況に対して質問や対話を仕掛けることで
自ら成長を促すリーダーである。
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