人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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もう一歩近づきたい相手がいる。そんなとき後輩がくれたこの質問が財産になった

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たぶん、昔はすごい下手くそな質問をしていたのだと思う。
その人にもう一歩近づきたい、もっと深く知りたいがために。


その人を知りたいという気持ちは強いから、
いろんなことを聞きたい気持ちがあるのに
その気持ちをうまく表す質問がなかなか出なかったりする。


重たいドアを開けるカギが見つからない。


あるとき後輩と一緒にご飯に行ったときにかけられた質問は、
そんなぼくを今でも救ってくれる大切な質問です。


Key to the open door
Key to the open door / Tawheed Manzoor




もっとたくさん知りたい、つまり深く知りたいと思う相手
というのは、いろんな場面で出会います。


恋人や好きな人だったり
家族だったり
同僚や上司、部下など
仕事上のパートナーだったり
先生や生徒だったり後輩だったり。


「深く知る」というのはどういうことかと言えば
その人がどんなこと(時間、人、場所など)を大切にしていて、
どんなことに熱中して、
葛藤しているか。
そういうことを知ること
だと思うのです。


相手の大切なものが分かっていれば、それに似たものを見つけたときに、
「どうぞ」と手渡すこともできるし、
逆にそれを傷つけることは言われなくても避けようとするからです。


だから、逆に
どれだけ長い時間をかけてきた人同士でも、
この「深く知る」時間が抜け落ちていると、何かをしようとしても、ちぐはぐになってしまいます。


たとえるなら
人間関係の深さが器の大きさで、その人間関係から作り出そうとすることが水みたいなもんで
どれだけ水が入るかは、器の大きさ次第。
どれだけその人間関係から良いものが作れるかは、人間関係の深さ次第。
ということなんです。


で、ぼくは、深く知るということがものすごく苦手なわけです。


DSC_5507
DSC_5507 / lilyfan

そこに、起死回生の一手が現れた瞬間があって。


それはあるとき、後輩と一緒にご飯を食べていたとき。
「大地さんは、最近何の本読んだんですか?」
と、定食のフライつまみながら、何の気なしに質問されたのです。


質問された瞬間、
なんだかとても嬉しく、同時にくすぐったくもあり、わくわくする、
なんとも言えない感覚。


そこでぼくは、自分の本の話から、どういうきっかけでそういう本を読んだのかとか、これ読んでどう思ったとか、あんまり人に話さないようなことも話していました。


店を出て、一人になったときに、満足感に包まれている自分。
思い返してみて、ああ、あの質問良かったなあと気付かされました。



The Room of Storks (Audience Room)
The Room of Storks (Audience Room) / Hyougushi


「最近はどんな本を読んだんですか?」
という質問がなぜ相手を深く知る上で大事なのか。


この質問をされると分かるのですけど、話し手には話したいことがけっこう出て来ます。
もちろん、聞いてくれる人がきちんと聞いてくれないと話す気にはなりませんけど。


で、さらに
「どうしてその本読もうと思ったんですか?」とか
「どういう部分が面白かったんですか?」とか
聞けば、もっともっと深く知ることができる。

本って言うのは、
その人がどんなことを考えてきて生きて来たか
ということの積み重ねだと思います。
多くを語るよりも、読んできた本を知ったほうがよく分かるときもあります。

相性の良いパートナー探しに、なぜ本屋で待ち合わせをするのか? - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ

そう言えばこの記事でもこんなことを書いているのですね。


小説であれば、
恋愛観やら死生観やら家族観やら。
社会系、経済系、新書などでも、
どんなこと考えているか、大切にしているか、これから何したいか、今まで何してきたか。
そういう普段の会話じゃ出ないことが出てくる。


質問下手にとって必殺技みたいなもの。


これを別な質問で聞き出そうとすると、ものっすごい取っ付きづらい人になっちゃう。
「どんな風に生きたい?死にたい?」
「夢はなんですか?」
「どんなことを大切にしてますか?」
何この人それ聞いてどうすんの。
取っ付きづらいというか、もはや変態に分類されます。
そう質問好きな人稀にいますけど。


しかも
深い部分を聞かれると、相手は抵抗しがちです。
家で言えば奥の間みたいなもので、本当に大切な客人しか中に入れない。
本当に心を許した人にしか話さない人が多い。
なにこの人?ってなってしまう。


だから、そういうことを抵抗されずに話してもらえる
「最近は、どんな本読んだんですか?」
は素晴らしいんです。


もちろん、最近読んだ本がない、という人もいますが。
そうしたときには「今まで読んだ中」という風に範囲を広げます。


Acres of Books after closing
Acres of Books after closing / Soul Pusher


ある程度時間を過ごしてきて、もうちょっとその人の奥や深い部分へのドアを開けたいというとき、
「最近は何の本を読んだんですか?」
「◯◯さんってどんな本読むんですか?」
今でもよく、そんな質問をカギにして進むようにしています。



人生を、かっぽしよう
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