別れた彼女は先輩後輩の関係がイヤだったと言う
「もうしばらく、先輩後輩の恋愛はしたくない」と彼女。
憧れたはずの先輩としての彼の姿が、高く冷たく目の前に現れる悲しさ。
「恋人との出会いが職場」が約24%以上*1の今だから、無視できない話。
Strawberry Cheese Cake / Ruocaled
「今日頑張った」
今日頑張った。私頑張ったよね。
彼女はそう思った。
自分なりに苦手な上司。
説教ともアドバイスとも分からない話。
いつもは逃げがちなのだけど、その日は聞き切った。
頑張ったって言って欲しい。彼にも。
彼女はそう思って、自分なりにご褒美のスウィーツを買って、彼氏の分も買って、彼氏の部屋に行く。
彼女の恋人は職場では先輩にあたる。
社内にはもちろん秘密にして恋愛をしている。
普段は違う部署にいるので、会わないけれど、
彼は成績が良い。自分はそこに比べたら劣る。
最初はそれが憧れで、その姿に引き込まれた。
けど、だんだんとそこが、何となく引け目に感じていた。
「へえ、そっか」
決して冷たい言い方ではなかったけど、
彼女の頑張りの報告に対して、期待していた反応とはなんかちょっと違った。
なんか、そっけないことが寂しかった。
そりゃ、たいしたことないのかもしれないけど。
けど、
それだけだったらまだ我慢できた。
そのあとから、どんどん沈んだ。
「自分のやるべきことがあるわけじゃん。
そしたら、そういうとこは乗り越えた上で、次はできるといいね」
彼なりに励ましていたんだろう。
けど、「そんなの甘いだろ。もっと頑張れよ」そう言われてる気がした。
いま、私は頑張った。頑張って帰ってきた。
まずは、そこを褒めてほしかった。
子供じみてるけど。
私は、私なりに頑張ったのに。
彼女はその後、彼とは別れた。
それがきっかけではなかったけど、
別れた理由は？と聞かれれば、
自然とそのときの寂しさが、頭をよぎる。
最初は彼の後ろ姿が嬉しかったのに、最後はプレッシャーになって。
相手が悩んだときは先輩は土俵を下りる
Carrot Cake / Pen Waggener
「アドバイスしたい」
「アドバイスしないで」
パートナー間でのこの考えの違いは、男女の間でよく話題に上がることですが、
これが一番強く出るのが、職場だったりサークルだったり
最初は自分よりもちょっと先行くその背中に憧れるし
同じ環境にいるから話も共感出来る。
けど、後輩の自分が悩んだとき、恋人は先輩として、自分の目の前にむしろ壁のように高く冷たくそびえ立つ。
いくら先輩として憧れた恋だとしても
自分なりに頑張ったときには、
良き助言者としての先輩ではなくて
どれだけ頑張ったかの理解者である彼氏で
あってほしいのだろうと思います。
今回の彼女の場合も
以前から、彼らの間では「アドバイス」に関してケンカするときがあったと彼女は言います。
こういうとき先輩である側は、
相手と同じ土俵に立たず、そっと降りてあげる。
そうしないと、悩んでいる側は未熟なりに悩んでやっとの思いで解決し、
解決策の良し悪しどうこうよりも、その頑張ったことを認めてほしいのに、
解決策の良し悪しばかりが気になってしまう。
自分が先輩だからこそ、
自分の物差しで測らない。
相手と同じ土俵に立たない。
相手は全く別の自分が知り得ないところで、でも頑張っている。
だから、
なんだっていい。
たとえそれが未熟でも
頑張ったねって言って
どう頑張ったのか、耳を傾けて
その嬉しい瞬間に二人でどっぷり浸かればいいと思うんです。
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