人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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「上から目線」と言われた僕に欠けていたのは「貢献」という言葉

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「なんかさー君さー、上から目線なんだよなぁ」
とその人は飲みの席でぼくに言いました。


「自分をアピールする」

「上から目線でものを言う」


この違いを解決してくれたのは、
ぼくの場合は「貢献」という言葉でした。

Ever Present
Ever Present / JD Hancock






それはある異業種交流イベントが終わった後に
そこで一緒になった社会人の方2人と
さらに話すために一緒に飲みに行ったときでした。
ぼくがお二方を右側にする形でカウンターで飲んでいました。


できればお二方と次の展開の話ができればいいなあ
一緒にワークショップ企画できればいいなあ。
とその時は思っていて
ぼくは出来うる限りの「アピール」をそこでしました。


「ぼく、ファシリテーション学んでいて、こういうとこでやったりもしたんですよ」
「ぼく、マーケティングの本とか読んできて、結構詳しくて……」
「ぼくはこういうサービスはこうすべきだと思っていて……」
「〜さん(相手)の分野ってこういうことできていないじゃないですか……」
「もっとこうやって展開したほうが良くって……」


ぼくが言いたいことは
「だからぼくは一緒にやる価値ありますよ。やりましょう」
ということでした。
そう言ったつもりでした。


手前の方は微笑みながら、
軽くうなづきながら聞いてくれていたのですが
向こうの人は明らかにそっけない感じで聞いている、
というかむしろお酒を淡々と飲んでいるだけになっているのは
ぼくも気づいていました。


何が面白くないのかな
と思いながら、そのうち聞いてくれる手前の方にしか話さなくなっていると
遠い方の彼が、いきなりこんな言葉で話に割り込んできました。


「なんかさー君さー、上から目線なんだよなぁ」


酒でまどろんでいる気持ちが目覚めるような言葉をかけられて
何も言い返せなくなりました。



君を商品だとしよう

Shochu - Japanese spirits
Shochu - Japanese spirits / typester


真剣に話しているのに、それをけなされたと思ったので
気分が悪いことを示す顔はしてしまっていたと思います。


ちょっと酔っ払った様子で、彼は言うには
「結局さ、自分のできることばっかり並べてるだけじゃん」


それの何が悪いのか分からなかったから
「ダメですか?」
と答えると


「君ね、自分が商品だとしましょうよ。はい、しょーひん。
 君がぼくらが買いたいと思うような商品になりました。
 はい、あなたは何ですか。何のしょうひんですか」


「いや、分かりませんけど」ムッとして答える。
「なんで」
「だって何が買いたいか分かりませんもん」


それそれ、と言うように彼は指をぼくに指して
「だぁろぉ? それと同じこと君は今おれらにも言ってるの。
 君は優秀かもしれない。機能面が優れた商品かもね。
 でもおれら客が何を欲しがってんの?
 聞かないとだよね? 聞かないと合ってるか分かんないよね
 君はさ、おれらにさ、なぁにを貢献してくれるの?」


ムッとしつつも「貢献」という言葉が、響く。


「あとさ、商品である自分を買ってくれるかもしれない客にさ
 おれらが例えばデブだとしてさ、君がサプリメントだとしてさ
 君はおれらに『デブだからサプリメント飲め』って言うの?
 それは失礼だろぉ。
 誰だって自分が『できてない』なんて言われたくないんですけど」


その場では気持ちに整理がつかず、
謙虚に「ハイ」とは言えなかったけれども
ぼくが見えてない部分が、ずいぶん見えていく感覚になっていました。


相手が見えていなかった。

「貢献」という言葉で見えてくること

Glass of Water
Glass of Water / Greg Riegler Photography


相手に何とか自分を良く見せて、自分を選んでほしい。
そう思うと、どこかで「上から目線」になってしまっている。

良いところ
良いところ
良いところ
果たしてその「良いところ」の連発は、相手への「貢献」から始まっているのか。


そして「貢献」という言葉は
「させて欲しい」と頭を下げてまでやる行為だし
「力になってみせる」という決意のような言葉でもあるし
何より、その言葉を使うためには
相手が何を求めているのだろうと見ようとするから
相手の姿が見えてくる。


その飲み屋での一件から、
ぼくは、アピールするときは必ずと言って良いほど、
「こういう点で貢献できます」
という言葉を使うようになりました。


人生を、かっぽしよう
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