傘がない女性と傘がある女性
仙台はひとは多いけど、なんだか冷たい。
そう思っていた
けど、そうでもなかったみたいっす。
今日は仙台、大雨。
うつうつとした気持ちで
信号が青に変わるのをぼくは待っていました。
ふと見ると目の前の女性は、傘を忘れたみたいで。
アーケードの雨に当たらないところで
信号が青になるのを待っていました。
信号が青に変わるときでした。
隣の女性が、傘のない女性に対して
「傘、入りませんか?」と。
傘のない女性は、ちょっとびっくりして
「あら、ありがとう」
「大変ですよね、傘、ないと」
「忘れちゃって……」
そういう光景は初めてだったから、とても新鮮で。
大量の人が流れては消える横断歩道で
傘一本、あればいい。
傘があるひと
傘がないひと
そうか、傘一本で良いんだ。
その寄り添う姿が
このまちの全部ではないけど、
全部じゃなくても、十分。
それが、このまちみたいです。
ひととひとは、
そういうものみたいです。
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