文系だからと無視できない。地域保健・国際保健を考え行動するために【イベントレポート】
文系も、もっと医学に突っ込むべきなんだと思わされました。
3/21(土)に、東北大学医学部看護学科の学生らが中心になって開いた勉強会、
『地域保健・国際保健とは?~東ティモールを例に~』
のイベントにて「学生が行動を起こして成果を達成するには?」というテーマでお話してきました。
なんつーか、まず休日なのに、すごい大入りで
しかも医学部生以外の方や、仙台市内の様々な大学の方が集まり
「いやあ、なんかすごいなあ。みんな」
とただただ感心仕切りの中、話しました。
ぼくの前には、樋口倫代先生(Bridges in Public Health)が、地域保健や国際保健、プライマリヘルスケアについて話しました。
ぼくが主に記憶に残ったのは、途上国の保健の向上には、医学・看護学という枠だけではなく、その他、教育学、経済学、政治学など様々なところから見て、それぞれの切り口から解決策を実行・検討すべきという話。
また、先生と個人的に意見交換したのは、日本の教育における、公式や定理などの方法論をまず教えるということについて。
公式や定理が先に来て、問題や課題が後からになってしまう教育方法をもっと問題や課題を意識において勉強すべきでは、ということや、学部という理論体系で自分たちの境界線を持つべきではなく、解決すべき課題(例えば貧困をどのように無くすか?とか公衆衛生の環境整備をどのように進めるか?)で集まり、他学部連携でもっと向き合うことを推し進めるべきでは、と言った点について意見交換しました。
公衆衛生を考える際に、印象に残った引用の話に次のようなものがありました。
「上流と下流!」“Upstream-downstream!”
流れの速い川の岸に立っていると、おぼれている人の叫び声が聞こえてきました。
そこで、私は川に飛び込み、手を差し伸べ、岸にあげて、人工呼吸をしました。おぼれた人が、息を吹き返すと、また助けを求める叫び声が聞こえてきました。
仕方なしに、私は川に飛び込み、彼に手を差し伸べ、岸まであげて、人工呼吸を施しました。彼が息を吹き返すと、また助けを求める叫び声が聞こえてきました。もう選択肢はありません。
私は川に飛び込み、この繰り返しは、果てしなく続きました。
私は、川に飛び込み、岸にあげて、人工呼吸を施すだけで、精一杯でした。分かってください。
私には、上流に分け入って、どんな地獄が彼らを川に突き落としているのかを
確認する時間なんてなかったんです。McKinlay, J. (1979). A case for refocusing upstream: the political economy of health, In Patients, physicians and illness (ed. E. Jaco), pp.96-120. Basingstoke,Macmillan.
引用したリンク先はこちら
大地の話
それから
ぼくが話したわけですが
内容は、まず、以前の記事でも軽く触れたところです。
何かを達成するには、「挑む」「続ける」「上がる」という3パートに分かれるとぼくは思っていて、それから何よりも、この曲線をぼくは意識している。
最初はうまくいくけど、知識がついてきて新しいことにチャレンジすると、一度うまくいかなくなって、けどきちんと試行錯誤から知識と経験を整理すると、少しずつ上向きになり、以前よりも結果は出るようになる、ということを示す曲線。
で、この曲線をたどった経験は、ひとりひとり思い返せばあるんじゃないだろうか。部活なり、バイトなり、恋なり、なんなり。ぼくの場合は二浪のときにめちゃくちゃ勉強して模試で全国上位の成績取ったり、第一志望に受かったこと。
また、今日何をするか決めることが、やりたいことを前に前に進めるという話もしました。
今日どんなことが気になって会場に来たのか、それから今後どんなことに取り組んでいきたいのかを書いてもらう。
そこから、「この会場を出たら何をするか」を書いてもらいました。できるだけ、想像できる行動で。想像できない行動は、実行に移しづらいからです。
それはこちらに書きました。
そして、やりたいことをリマインダーに入れて、一週間後にセットする。
なぜこれをするか。それは、やりたいことが実行されなくなる原因は、実力不足とか実現可能性とかそういうことよりも、「やりたいことそれ自体を実行しないうちに忘れてしまうから」です。
それを防ぐために、記憶を呼び覚ますだけでもいいから、リマインダーにセットする。
そこの方法については、こちらの本が「GTD」という方法論で書いていて、めちゃくちゃ参考になっています。
より詳しく知りたい方はこちらの本を参照ください。
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ゲストとして参加したわけですが、自分自身今後の関心の枠を広げられた機会にもなりました。
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