人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

MENU

ひとりの夜に彼女がLINEやSNSを見るのは「置いてきぼり」が耐えられないから

follow us in feedly

連絡がかえってこないのは、なんとなく知っていた。


彼女が彼氏に連絡したのは
何となく仕事して帰ってきてどんよりしている気分だったから。



Pickled Daikon
Pickled Daikon / mdid

知っていた。
彼氏は飲み会だ。
返ってこないだろうな。

何となくSNSを開いてみる。
何となくみんな楽しそうで
何となくそれがたまらず
何となくアプリを閉じて

またLINEを開いて、彼氏に送る。
「ああー疲れたー今日飲み会?」

返事はもちろん返ってこない。

けど、
だんだんイライラしてきて。
どうにも楽しそうに飲んでる彼氏の顔が浮かんできて、たまらなくなり。
あたしいっつも返信返すのに、と思う。

そうやって、社会人になってから2人ほど別れて、やっと気付いた。

「同じ失敗してる」


置いてきぼりが嫌だったんだな

鰻飯
鰻飯 / Mariversa


「自分ひとりだけ取り残されている」


思い返せば彼女はいつもそう思ってばかりいたそうです。

はっきり言葉にできたのは、2人目と別れたとき。

特にこれといったきっかけもなかったのだけれど、お風呂に心地よく浸かってるとき。
ふと浮かんだのは、
「今、彼氏いらないなぁ」

お風呂ひとつで幸せになっている自分がいて。

なんか、SNSとかで他人気にしていた自分、何だったのかなぁ。

あんなに必死こいて彼氏に連絡してた自分、何だったのかなぁ。

そっか。

「あたし、置いてきぼりが嫌だったんだな」

こんな感じに、思ったのだそう。


危険 「あの人がきっと同じテンションでいてくれる」


Oshinko Roll
Oshinko Roll / Accidental Hedonist

元気がないとき。
ひとりのとき。
他人に癒されるのが一番だと思っちゃうんですけど。
他人が癒してくれるはずって思っちゃうんですけど。

そのとき求めているのは、
「あなたも私と同じリズムで生きて」
ということ。

「私と同じリズム」とは
「私と同じテンション」ってこと。
調子良かったら調子良く
調子悪かったら調子悪く。


運良く同じテンションの人を見つけられたときは良いわけですが
そういう人がいないと、
今度は誰かを引きずってまでスローダウンさせちゃうわけで。

それはたまに
「人の足を引っ張る」
とも言います。


今回の彼女の、彼氏に連絡したりSNS見て気を紛らわそうとしたのも、
同じテンションの人を見つけるか、
そうなることを望んでの行動でした。


じゃあこの気持ちどうすんだいって話ですが
気のおもむくままに、
飲みに行ったり
ゲームしたり
カフェ行ったり
友達連絡したり
いろんな選択肢を持っといて軽やかに行きたいなと思うんです。

パズルのピースを探し求めるように、
今のテンションにピッタリ合うものを探していきたいっすよね。

誰かが、何かが、きっと絶対必ず1億%、
私のテンションを分かってくれて、
同じ気持ちになってくれるなんて、
その考えは来週火曜日の粗大ゴミに出しておきます。



置いて行きはしない。
今日は合わないだけ。
自分の気持ちのもう一片は、きっとどっかにあるんだろうなあ。




人生を、かっぽしよう

こちらもどうぞ
『「連絡ほしい」SNSをチェックする彼女という重荷が彼を苦しめる』