人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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一歩がなければ十歩はない(後編)

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「一歩がなければ十歩はない(前編)」からの続き



第4部で自分が一番印象に残った質問と応答があります。
それが次のようなものでした


※必ずしも話した内容そのままではないです。僕の都合のいいように載せてしまっている部分もあります。


学生:「自分は政治には無関心です。投票権があるのに投票には行ったことがありません。また、政治家に対しても不信感が強いです。今日だって、ここに来た議員は、自分のことを売り込むために来たんじゃないかと思っています。こんな僕のような無関心な人を政治に参加させるには、どうしたらよいですか」


この質問に対しては参加議員8人が応答しましたが、一番印象に残った応答は沼沢しんやさんのものでした。


沼沢:「まずはあなたが今日ここに来てくれたことにありがとうと言いたいです。あなたは政治家に不信感があったり、無関心だったりすると言いましたが、その原因の1つは、そうやってほったらかしたことが原因でもあるのです。あなたは、今日ここに来たことは、売り込むためではないかと言いましたが、売り込むためです。今日のようなことが活動なのです。こういうことを通して、議員が何を考えているのかを知ってもらうことも、大切な活動です」


そうなんですね。

こういう小さい一歩が無かったからこそ、十歩前進することも無かった。


たかが学生の企画


そう判断してしまった瞬間、大切な一歩は失われるわけで、当然十歩進むことなどできません。

沼沢さんの上の発言に全面賛成するわけではありませんが、少なくとも、今日のようなことが活動なのですと言ったことには賛同できます。

参加しなかった党の議員は、大きなチャンスを逃したな、と思っています。




いやあ、楽しかった。
またやるそうです。どんどんやって欲しいですね。こういうことは、各地でもやって欲しいです。


投票も大切ですが、もっと大切なのは、投票以前の問題です。

コミュニケーションをサボると、あっと言う間にたくさん大切なものや、チャンスもぶっ壊します。
政治で言うならば、今の不信感や、無関心は、コミュニケーションのサボりの結果です。
それは政治家だけでなく、その他の人たちもです。

コミュニケーションで全てがハッピーかと言ったら、僕はそんなに楽天家ではないですが、根本はコミュニケーションだと思います。
だって、人と人が何かをするんですから。人と人を繋ぐ手段のコミュニケーションをサボって、どう一緒にやってくんですか?


自分が上手くいかないことを、全部行政のせいにする人がいます。マネジメントのせいにする人がいます。現場のせいにする人がいます。お年寄りのせいにする人がいます。若者のせいにする人がいます。


残念だな

と思っています。


「無理だよ」

じゃあ、一度でもその文句を言っている人たちの環境を考えたことがあるのですか。どうしてそんな無駄に思えることをやっているのか考えたことはあるのですか。
それもしないのに、文句を言っておけば自分は正しいから、文句を言っておく。勝手にやる。

それじゃあ、何も新しいものは生まれない。

既存のものが、既存のルールを抱えて、並存し続ける社会です。


そしてまた、大事なのは、わずかなわずかな声を出すだけでいいので、出し続けるということです。

今回の討論しかり、復興しかり。
何か変革をしようとすると、魔法のようなことをして魔法のようなことが起きることを望みがちです。
僕もそうでした。
しかしそうすると、結局、全然前に進まなくて、何もやらなかったことと同じ、妄想をしていたことと同じになります。


変わるってそんな魔法ではありません。
水滴が石に落ちて、数十年・数百年かけて石を大きく削るようなものです。

泥臭く、世界のどっかで起こっているちっちゃいことを、積み重ねていくのです。


例えば、雑誌を創刊するというような夢がある場合
何かしっかりした記事を書いて、応募してみて…。
確かにそれも手段のひとつではあります。けれど、そうやって構えているから、何もできないで終わる人が多い。

チャンスはどこから降って来るか分からない。
だから、こんな方法でもいいと思いますよ。
まずは友達に、「雑誌を創刊したいんだ」と夢を語ってみる。
は?
と思うでしょう。
ですが、これも夢への第一歩です。
その友達の知り合いに、もしかしたら、雑誌の編集に携わっている人がいるかもしれないのです。友達の友達かもしれない。
とにかく話す。
掴める者はわらでも、何でも。
後はイベントを探せばいいのです。そういうことに触れられそうな機会。そういう人がいそうな機会。
そしてそこで出会った人に、次のアクションを訊けばいいのです。
一緒にやりましょうとか、やっていることを見せて下さいとか、そんなことを話して次につながれば万々歳です。

つまり、わらしべ長者みたいなもんですね。


今回は、前編の冒頭に書いたとおり、仲間を探すことも僕が参加した狙いだったわけです。
だから、自分の興味のあることをやっているイベントに参加したら、きっと自分の夢は前進すると思いました。
そうして、面白そうだと思った人や自分に刺激を与えてくれる人とは、恥ずかしさなんて全く持たずにいきなり話しかけて、やっぱり自分の夢をぶつけました。
そうしたら、すごく沢山のきらきら輝くものに出会うことができました。
これから、自分の歩みがどうなっていくのか自分でも楽しみです。


復興だって、同じだと思います。
時間が無いんだったら
募金するのも立派な復興の一歩
現地を手伝えなくても見に行く。写真や聴いた話を誰かに話したり、ブログに載せたりするのも復興の一歩。
復興関連の講演会に行くのも一歩。
インターネットでボランティア団体の電話番号を調べて、今何が足りないのかを訊くのも一歩。
余裕があったら、足りないものを身の回りから集めたり、送るのも一歩。

そうやってそれぞれができる一歩を、集めて十歩にすればいい。
できる人は、十歩進めばいい。
方法を知っている人は、知らなくて二の足を踏んでいる人へ教えることは、きっと突破口を開くはずだ。


こうやって、自分にも言い聞かせているわけです。



このブログで発信しているメッセージが、一歩になることを信じて。

そんなことを考えた、有意義な1日でした。


*どんな素晴らしい考えがあっても「無理」という言葉はその力を一気にゼロにしてしまいます。
そんなことを伝えたいのがこちらです。ぜひ読んでみてください↓
佐藤ノート№21 〜無理×Something =0 〜 - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ