「もっと楽したい」と思ってた大学院時代の僕を目覚めさせたのは、先生の言ってくれた「投球フォーム」の話
もう限界だ、カンタンな方法を教えてくれ
「レジュメの効率のいい作り方わからないんですよ」
と相談したのは、大学院時代のこと。
学部時代とはレベルが一気に変わって、
本を一冊渡され
「これ、来週までに訳してレジュメ(要約)まとめてきて。ディスカッションするから」
とかはザラにあり、不器用なぼくはひいひい言っていた。
ひいひいを通り越して、陰鬱(いんうつ)とした気持ちになってしまったある日、
やっと教授に相談するわけだ。
野球好きな教授が、言う。
「佐藤くん、野球やったこと、ある?」
「こんな勉強 役に立たないですよ」と子どもは言う。ぼくはこう返す。
「こんな化学式なんて勉強したって一生使いませんよ」
理科を勉強していたときに、家庭教師先の生徒が言う。
こういう質問をして、ともすると勉強からの逃走をする生徒はけっこういる。
「うん、そうだね」とぼくは返す。
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